
Maenomery・松本健太郎さん インタビュー
「できないだろうと思われていることへ挑み続けることにワクワクします。」
そう語るのは、法人営業チームのトップセールスマンでもあり、第7期目の社内表彰MVM(Most Valuable Maenomery)を獲得された松本健太郎さん。
幼少期からサッカーに打ち込み、大学卒業後はJリーガーとしてキャリアを歩み始めた。
現在はMaenomeryの法人営業部隊であるRB(リクルーティングバディ※以下RB)として法人営業を行う傍ら、関東社会人サッカー1部リーグ(東京23FC)で活躍している。
一見不可能に見える道を切り開き続けてきた彼が“当たり前のようにやり続けていること”、そして“その背景にある価値観”を深掘りしていく。
1.常に心がけているMVV
Q: 常に心がけている“当たり前”とは?
松本: MaenomeryのMVV(Mission・Vision・Value)の中でも特にValueの“自責”と“プロフェッショナル”を心がけています。
自責が重要と聞くと何かが起きたとき、全て“自分が悪い”という解釈をする人もいますが、僕は常に“選択権は常に自分にある”という当事者意識を持って対応することが重要だと捉えてます。
2.心を突き動かす原点
Q: 松本さんは何かに突き動かされた経験はありますか?
松本: 自分の原点には''サッカー''があります。
いわゆるJユースや強豪校出身ではなく、一般の公立高校から地元の国立大学へ進学し、決して恵まれた環境でサッカーが出来たかと言われるとそうでもない。しかし置かれた環境下で努力をして、Jリーガーになることができました。
この成功体験が今でも僕自身の人生の基盤となっています。
進学した佐賀大学では、筋トレや食事の改善を行い、体重を7〜8kg増量しフィジカルトレーニングや栄養管理も徹底し、大学2年時には九州大学選抜にも選出されました。(下段写真は大学時の練習場)
大学へ進学する際、関東や関西の強豪校へ進学しないとプロにはなれないと思っていたが、母親に何気なく言われた「本物の選手ならどんな状況に置かれてもプロになれるでしょ。」という言葉が心に刺さり、親孝行の為、私立大学よりも授業料が安い地元の国立大学への進学を決断しました。
できないと言われたこと、できないと思われていることへ挑戦することにやりがいを感じるし、その道で成果を出した時に、大きな喜びがあると思っています。
※写真は大学時代の練習場です
3.大切にしている姿勢
Q: 社員と関わるうえで何を心がけているか?
松本: 入社当初、スキルや経験がない僕に対して、社員のメンバーは嫌な顔一つせず同行やロープレにとことん付き合ってもらいました。
Maenomeryにはいつも安心してチャレンジできる環境があると思ってます。
その経験から、自分の物差しを押し付けないことや、自分はこうしてきたからこうやるべきだ!ではなく、人それぞれの強みや特徴を理解すること、なぜできないか?よりも環境要因に目を向け、どんな環境がそうさせているのか、どうしたらできるようになるのか?という目線で寄り添ったコミュニケーションを取るよう心がけています。
4.MVM受賞の裏側
Q: MVMを受賞して感じたことは?
松本: 入社当時、27歳で社会人未経験の自分を採用してくれたMaenomeryが、自分の価値を信じて向き合い続けてくれたからこそ成果で恩返ししたという想いが強いです。
今ではリピート案件も多くなり、企業から「また松本さんに託したい」と名指しで依頼されることもあります。
常に“どうしたらもっと良くなるのか”を考え、お客様はもちろん、社内のメンバーに対しても本気で向き合い続けてきました。小さな日々の積み重ねが大きな信頼になって返ってくるものだと思っています。
Q: MVM受賞の裏にどんな苦労をしてきたのか?
松本: キャリアのスタートはテレアポから始まりました。1日中テレアポをしていたがアポイントが1件も取れない日もざらにありました。
入社当時は膝の手術をしリハビリ中でもあったため、サッカーもプレーができていない状況かつ、仕事でもなかなかすぐには成果がでない日々を過ごしていました。朝は練習、日中は仕事、夜は膝に溜まった水を抜きに行くという生活が続き、自分で決めた道ですが、正直しんどいなと思う時もありました。
ただ、「ここで結果出せなかったら終わり」と覚悟を決めていたので自然とやらないといけない考えになっていたかと思います。社会人としての遅れを取り戻すため、自分自身にはどんなスキルが足りなくて、いつまでに何をすれば目標を達成できるのだろうと考え続けてきました。
特に意識したのは「準備と時間の使い方」でした。
通勤の際は、毎日社会を知るために今までほとんど触れることもなかった日経電子版とKindle(キンドル)をサブスクリプションで登録し、「業界地図」を読み解き業界理解を細部まで行ったことにより、CB(キャリアバディ)への企業紹介の質、訴求の仕方、解像度が深まりました。お金の動き方、世の中の情勢も同時に知ることができ知見が広がりました。
また帰りの電車では、業務の振り返りをする時間に充てて、自分の商談やロープレの録音を聴き、顧客目線で自己分析をした時に依頼したいと思うのか問い続けた結果、『課題解決ではなく、営業感が出てしまっていること』に違和感を覚えました。
その違和感は『顧客の潜在的ニーズを引き出せないまま自社の商材を提案してしまっていたこと』だったと気付き、御用聞き営業になっていたなと思いました。
相手のニーズを引き出せなかったことから、問いかけやヒアリングの仕方などが重要だと感じて具体的に『オープンクエスチョンの意識、相手側に話をしてもらう、自分の解釈で物事を当てはめない』ことを今までとガラッと変えました。
そのスキルアップのために行ったこととして、毎日他業界の営業マンのSNSをみて感じたことを自分なりに落とし込み、日記のようにメモに残すこと。そして翌日実践してみる。の繰り返し行っていきました。
その結果、新規顧客を獲得することができ、徐々に成果へ繋がっていきました!
現在は、当時のメモが積み重なり今でも立ち返るバイブルとして残ってます。常に準備と振り返りすることを意識し、限られた業務時間内で最大限の成果を出すための行動を選択し続けており、日常から無駄を省き、メリハリをつけることを大切にしています。
''選んだ道を正解にする''という強い信念を持っています 。
5.セカンドキャリアへの思い
Q: 今後社会に与えていきたいことはありますか?
“セカンドキャリア”という言葉がなくなる世界を目指したいです。
“セカンドキャリア”と聞くとあくまで第二の人生というような、どこか“おまけ”のような響きが残ってしまいますよね。アスリートに限らず、新しい道に真剣に挑む人にとって、それは「次のキャリア」ではなく「新たな主戦場」。だからこそ、“セカンド”というラベルを外したいと思っています。
自分自身も初めて社会に出るときに不安だったように、同じ悩みを抱えているアスリートは多いと思います。僕自身が、ビジネスの世界で活躍することで勇気や希望を与えられる存在になりたいと思います。
“多くの人々から応援され、尊敬され、愛されるサッカー選手になる”
これは自分がプロサッカー選手になったときのサッカーノートの1ページ目に書いたものです。
闘うフィールドがビジネスの世界になった今でも全く同様の考えを持っているし、多くの方々から応援され、尊敬され、愛される存在になるという想いは、サッカーだけでなく、ビジネスでも自身を突き動かす原動力になっています!
社会に出ることに不安を感じているアスリート、アスリートに限らずキャリアチェンジに迷いを抱えている人たちへMaenomeryが一歩目を踏み出す覚悟を後押しできる存在であり続けたいと思っています。
その結果、我々が目指している「チャレンジと応援で溢れかえる世の中へ」の実現に向け日々精進していきます!
6.最後に伝えたいこと
僕自身、スポーツの世界でもビジネスの現場でも、結果が見えずにもがいた経験があります。その時に、大事にしている考え方があります。
それは「結果や他人からの評価は、自分ではコントロールできない」しかし、「どんな行動を選び、どう挑んでいくか」は、自分で選べる。ということです。
すぐに数字や称賛という形で表れなくても、正しい行動の積み重ねは、必ず力になります。目に見えない部分で、自分を前に進めてくれています。
正しく悩み、誠実に向き合いながら、前を向いて選び続けること。それ自体が、何より価値のあるものだと思いますし、その選択の積み重ねが、自分自身の価値をつくり、未来を切り拓いていくのだと信じています。
編集後記
今回はRB(リクルーティングバディ)のリーダーである松本健太郎さんにインタビューをさせていただきました。
インタビューの中で感じたことは、信念を曲げずに継続することの大切さや、自身の内に秘めた想いや現状に言い訳をせず生きている姿を直に感じることができました。
社内でもデュアルキャリアとして働く松本に尊敬や信頼(ロールモデルとして)を抱いている社員がとても多く存在しています。
どんな逆境も、自分軸を持ち道を切り開いてきた松本さんの姿勢に、多くの人が勇気づけられるはずです。
今後も彼の活躍が楽しみです!
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松本健太郎
佐賀大学卒業後、Jリーグのファジアーノ岡山に入団。その後、いわきFC、Vonds市原(期限付き移籍)を経て、プロサッカー選手として5年間のキャリアを積む。
27歳で5度の手術と3度の契約満了を経験。Jリーグを目指す東京23FC(関東1部リーグ)への移籍と同時にMaenomeryへ入社。
現役アスリートとして競技を続けながらデュアルキャリアを体現している。入社後1年半でリーダーへ就任し、歴代月間最高売上を更新。7期目の年間MVMを獲得した。
自らがロールモデルとなり、デュアルキャリア事業の拡大とアスリートの価値向上を目指し日々奮闘中。


