【GRIT就活】「計画通りに進むことなんて、現場ではあり得ないから」。超安定企業が保守化の危機を打ち破るために求めた、想定外から逃げない人材
導入
「安定企業だからこそ陥りがちな空気を打破し、前例のない挑戦を『やりきるぞ』と踏み込んでくれる人材が欲しいんです」
人事・採用担当者の皆様。自社のカルチャーを牽引し、未知のトラブルから逃げない次世代のエース候補をどう見極めていますか?AI(人工知能)やDX化が進み、業務の効率化が極まる現代において、実は業界を牽引する巨企業ほど「人間本来の泥臭い力」を求めています。
今回は、株式会社Maenomery代表の星野が、15年以上連続で黒字経営を続ける巨大プラントエンジニアリング企業、JFEエンジニアリング株式会社の人事部採用統括・澤部雄大氏と対談。最先端のテクノロジーを駆使する超安定企業が、なぜあえて今「GRIT(やり抜く力)」を持つ人材を求め、「GRIT就活イベント」の活用に行き着いたのか。予測不能な時代を勝ち抜くためのリアルな採用戦略をお届けします。
プロフィール

星野崇史(Hoshino Takafumi)株式会社maenomery 代表取締役
「やり抜く力(GRIT)」を持つ人材と企業をマッチングする独自の採用支援サービス「GRIT就活」を展開。企業の採用ミスマッチという社会課題の解決に挑む。
https://www.maenomery.jp/

澤部雄大(Sawabe Yudai)JFEエンジニアリング株式会社 人事部採用室 採用統括
15年以上連続で黒字経営を続けるインフラ業界のリーディングカンパニーにおいて、次世代を担うトップタレントの採用戦略を牽引する。
https://www.jfe-eng.co.jp/
AI時代だからこそ必要なこと
AIは万能ではない。だからAIと共存し、責任とジャッジは人間が
星野:昨今、あらゆる業界でAIやDX化がものすごいスピードで進んでいますが、御社のような社会の基盤を支える巨大インフラ企業において、現場へのテクノロジーの浸透は今どのようになっているのでしょうか?
澤部氏:当社でもAIやDXは、中長期計画における重点投資分野に位置付けています。具体的には「グローバルリモートセンター」という施設を設けまして、全国にある廃棄物発電プラントなどの運転状況を24時間監視し、蓄積されたデータを元に、AIを使ってトラブルの危険予知などを行っています。また、人の手を介さない自動運転の実証実験なども日々現場に取り入れていますね。
星野:なるほど。すでにかなり先進的な取り組みを実装されているんですね。そこまで自動化が進むと、今後「人間が担うべき役割」はどう変わっていくとお考えですか?
澤部氏:おっしゃる通り、自動化は急速に進んでいますが、私たちの事業は人々の生活に直結するインフラです。何よりも「安全性」こそが最優先事項になります。だからこそ、AIに全てを丸投げできるかというと、決してそうではありません。「どこにAIの判断を使い、どこを人間がジャッジして最終的なメンテナンスをしなければならないのか」という責任ある線引きは、当面の間、間違いなく人間がやる必要があると強く思っています。
業界全体で求められる想定外に逃げないマインド
星野:御社のプロジェクトは、一つのプラントを建設するのに3年、5年といった長期にわたる壮大なものが多いですよね。その長い過程では、当然AIや過去のデータでは予測しきれない、予期せぬトラブルもあるかと思います。そうした現場において、「GRIT(やり続ける力・やり抜く力)」を持った人材の重要性は、以前よりも上がっているのでしょうか?
澤部氏:非常に重要ですね。というより、不可欠です。おっしゃる通り、契約してからも長ければ5年といったスパンで工事が続きます。過去5年を振り返ってみても、未曾有のコロナ禍があり、急激な物価高騰があり、ロシア・ウクライナ情勢の悪化に伴うサプライチェーンの混乱があったりと……プロジェクト期間中に本当にありとあらゆるイレギュラーが起きるわけです(笑)。
星野:確かに、ここ数年の外部環境の激変は、どんな優秀なAIでも予測不可能な事態でしたよね。
澤部氏:ええ。だからこそ、我々が最初に計画した通りに100%進むことなんて、現場ではほぼあり得ないんです。予期していないトラブルや、想像以上に厳しい自然環境に対して、現場で知恵を振り絞り、最後までプラント完成に向けて泥臭くやり抜いていく。これはプラントエンジニアリング業界全体に求められる絶対的なマインドです。

「挑戦者」を求める理由
優秀な学生が現場でつまずく理由と「GRIT」の必要性
星野:私自身、これまで数多くの採用支援を行ってきた中で、苦い経験もしてきました。企業が求める条件(学歴、資格、コミュニケーション能力など)を完璧に満たす学生をご紹介し、無事に入社が決まったものの、現場のプレッシャーや想定外のトラブルに直面した途端、彼らが心を折って早期離職してしまうケースを何度も目の当たりにしたんです。「能力の高さ=自社での長期的な活躍」とは限らないのだと痛感しました。
澤部氏:なるほど、確かに能力の高さだけでは測れない部分がありますよね。
星野:ええ。どうすれば採用ミスマッチをなくせるのか。その答えを探す中で行き着いたのが「GRIT(やり抜く力)」という概念でした。社会的な成功において、生まれ持った才能よりも「困難から逃げずにやり抜く力」の方がはるかに重要であると。御社の今後の採用戦略においても、そういった部分は意識されていますか?
15年以上の安定だからこそ、アクセルを踏んで挑戦する
澤部氏:ええ、非常に意識しています。実は当社は非常にありがたいことに、15年以上連続で黒字経営を続けさせていただいています。非常に安定的な企業ではあるんですが、だからこそ陥りやすいリスクがあるんです。それは、「普通に今まで通りやっていれば、それなりに利益が出るよね」という風になりがちな点です。
星野:業績が安定しているからこそ、新しい挑戦が生まれにくくなる懸念があるのですね。
澤部氏:そうなんです。新しい技術開発をやっていく、新たなビジネスモデルを考える……こういったマインドが失われてしまうことを強く懸念していまして。だからこそ、安定している今このタイミングであえてアクセルを踏みたいんです。一般的な採用市場で待っているだけではなく、前例のないことに対して「やるぞ、最後までやりきるぞ」と言ってくれるような方が欲しいんです。インフラがあまりない海外などにも「臆せず行くぞ」と言ってくれる方だと、我々も安心して任せられます。新しいことに対してやり抜くマインドがある方、これは非常にありがたいですね。

本気の熱量を見極めるには
オンラインの限界と、熱量をぶつけ合う「対面」への回帰
星野:では、そうした「GRIT人材」をどうやって見極め、採用していくべきか。今の時代、エントリー段階ではオンライン面接も駆使されていると思いますが、やはり学生の「熱量」や「覚悟」を測る上で、対面で会うことは重要でしょうか?
澤部氏:圧倒的に大事ですね。オンラインだとどうしても、画面越しで緊張してしまい、本来の力を出し切れない学生もいます。彼らの奥底にある想いや覚悟の「熱量」は、やっぱり対面で空間を共有してこそ100%伝わるものです。私も採用担当者として、学生が発する不器用でも本気の熱量を、100%受け止めたいんです。学生の本当の力を我々が見誤ってしまうのを避けるためにも、選考ステップの後半戦は、基本すべて対面に戻してじっくり向き合わせていただいてます。
星野:画面越しでは、困難から逃げない「腹の括り方」までは見えづらいですよね。私たちが運営する「GRIT就活」というイベントも、まさにそこを重視しています。アンジェラ・ダックワース教授が提唱した「才能よりも情熱と粘り強さ(GRIT)が成功を左右する」という科学的根拠に基づき、事前にマインドセットをスクリーニングした学生だけを集め、企業と対面で本気の対話をしていただく。先日のイベントに参加されてみて、いかがでしたか?
澤部氏:いや、非常にいいイベントだったなと実感しています。私がトークセッションで、「我々の仕事は人々の生活の基礎になる当たり前のもの。でも、災害が起きてそれが無くなって初めて、人は本当に困る。この当たり前を守るために自分の人生を賭けるのは悪くない仕事だ」と、包み隠さず本音を話したんです。すると、その後当社のブースにたくさんの学生が押し寄せてくれました。もともと「やり抜く」というマインドを持った方々が集まっているので、表面的な条件ではなく、困難を乗り越えながら社会を守るという当社の「パーパス(存在意義)」に深く共感してくれた。この出会いは非常に大きかったですね。

まとめ:次世代のビジネスを作るのは、結局「人」である
星野:素晴らしいエピソードですね。本日の対談を通して、読者の皆様に明日から実践していただきたい具体的なアクションが見えてきました。
- 対面コミュニケーション:スキルや条件だけでなく、困難を乗り越える根源となる「熱量」を測るため、重要な面接は対面で行い、自社の泥臭いリアルもあえて語り合う。
- 採用戦略への「投資」:安定企業であっても待ちの姿勢では挑戦者は来ない。「やり抜く力」という明確な基準を持った採用手法へ投資することが、離職を防ぐ最大の費用対効果を生む。
星野:澤部さんが語られたように、AIが進化した予測不能な時代であっても、ビジネスを作り、予期せぬ困難を乗り越えるのは結局「泥臭い人間力」です。本日は非常に有意義なお話をありがとうございました!
澤部氏:こちらこそ、ありがとうございました。
【お知らせ】
「今の採用手法に限界を感じている」「自社のカルチャーに共感し、泥臭く長く働いてくれる人材に出会いたい」とお考えの採用ご担当者様。ぜひ一度、弊社の「GRIT就活」でお待ちしている、熱量あふれる学生たちと直接会ってお話ししてみませんか?厳しい採用環境ではありますが、貴社の明るい未来を作るために、私たちが全力でサポートいたします。少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。
