【建設業界全体を覆う「技術者不足」をGRIT採用で改善】中一建設工業が実践する次世代の採用戦略。
会社情報
社名:中一建設工業株式会社
URL:https://nakaichi-re.co.jp/
社員数:53名
創業:1953年7月
事業内容:総合建設業(土木・舗装・建築・リノベーション)
インタビュイー
代表取締役社長 中根 正喜
詳しくはこちら:https://recruit.nakaichi-re.co.jp/message
採用市場の限界を打ち破る、新たな採用軸
建設業界全体を覆う「技術者不足」と「採用難」。特に地方の中小企業にとって、次世代を担う若手人材の確保は、企業の存続と成長を左右する死活問題となっています。愛知県知立市を拠点とする中一建設工業株式会社もまた、従来型の採用手法に限界を感じていました。
そんな中、同社が目を向けたのが、理系・文系を問わず現場の最前線で活躍する力=「GRIT(やり抜く力)」を持つ人材です。
中一建設工業はどのような取り組みを経て、役員陣から「今年一番の人材だ」と大絶賛される学生を採用できたのでしょうか。代表取締役社長の中根氏に、本質的な組織作りと採用の裏側を伺いました。

1.組織・採用課題
需要と供給のバランス崩壊と、ナビサイトでの「母集団形成」の壁
――従来はどのような採用課題を抱えていらっしゃったのでしょうか?
中根氏:一番の課題は「母集団形成」の難しさでした。ナビサイトで募集を出しても、そもそも学生さんが集まらないんです。建設業界全体で若手を採用したい企業は激増しているのに、土木や建築を専門に学んでいる学生さんの数は圧倒的に少なく、限られた人数の学生を多数の企業で激しく奪い合っている状態です。10年、20年前であれば、中小企業でも工業系の大学から普通に採用できていましたが、今はもう弊社と同じ規模の同業他社で、専門の学生を採用できているところはほとんどありません。したがって従来の手法では自社が求める母集団を形成すること自体が極めて困難になっていました。
――母集団形成以外にも、課題に感じていたことはあったのでしょうか?
中根氏:担当者のリソース不足ですね。当社のような規模の企業ですと、人事専任の部署を置くのは難しく、弊社の採用担当者も営業など他の業務と兼任で採用活動を行っていました。そのため、1人で対応できる業務量にはどうしても限界があり、一人ひとりの学生さんに十分な時間を割いたり、きめ細かくフォローしたりと、手が届かない部分があることにジレンマを感じていました。社内で新たに専任担当を置くか、外部のサービスに頼るかという選択の中で、当時は外部の力をお借りしなければ、担当者のリソースが現実的な限界を迎えてしまう状況でした。

2.導入背景
専門知識を凌駕する「泥臭い努力」の価値
――Maenomeryを導入したきっかけは何だったのでしょうか?
中根氏:最初は担当のRB(リクルーティングバディ)からかかってきた電話でした。毎日何社からも営業の電話がかかってくる中で、Maenomeryさんは誠実さを感じ、口調や言葉の端々から元気を感じて「おっ」と思いました。実際になかなか採用が進んでいない時期に連絡をくれて、担当者としての熱意や魅力に惹かれました。
また、サービス内容も良いと感じたのが大きな決め手です。GRITというやり抜いた経験を持つ人材を紹介してくれるという点も、当社の求めている人材像に合致すると感じました。
――求める人物像として、専門知識よりも「やり抜く力」を重視された背景にはどのような理由があるのでしょうか?
中根氏:結論から言うと、当社で実際に活躍している社員の共通項が、まさにMaenomeryさんの提唱するGRIT(やり抜く力)だったからです。実は、当社には文系出身で全く専門の勉強をしていなかったにもかかわらず、非常に活躍している若手社員がいます。彼は入社後、現場で泥臭く努力を重ねて実力をつけ、今では国家資格も取得して現場を任されています。施工管理という仕事は、ある程度の体力が必要ですし、日々の積み重ねがものを言う側面があります。この経験から、大学で4年間専門分野を学んできたかどうかが全てではなく、知識の差を埋めるだけのマインドや姿勢、つまりやり抜く力を持つことこそが現場で活躍する条件だと実感しました。だからこそ、その要素を持った人材に絞って紹介してくれるサービスと完全に合致したんです。
GRITとは?:https://www.maenomery.jp/article/5

3.定量成果・定性成果
役員陣が「今年一番」と大絶賛する人材の獲得
――実際に御社に入社予定の方は、どのような学生だったのでしょうか?
中根氏:結果として1名の学生に内定を出したのですが、彼は役員メンバーからも今年一番良い子だと大絶賛されるほど素晴らしい人材でした。サッカー経験があり、過去の困難に対して自分がどう向き合い、どのようにやり抜いてきたのかをしっかりと言語化できていたんです。さらに、その経験を今後の仕事にどう繋げていくかというビジョンも明確に持っていました。
面接で自分の考えを語る言葉の端々から、本人がやりたいことに対する強い意志と芯の強さを感じ、結果として当社で活躍するイメージがはっきりと湧きましたね。
――採用活動の効率や、工数の面で変化は感じられましたか?
中根氏:非常に助かりました。Maenomeryさんは、ただ数を送ってくるのではなく、当社の求めるやり抜く力がある人にしっかり絞って紹介してくれます。何十人もの学生を対応して薄いマッチングをするよりも、しっかりとスクリーニングされた濃度の高い学生を数名紹介してもらう方が、面接の工数も少なく済みますし、結果的に質の高い採用に繋がると実感しました。

4.採用活動への影響
採用基準としての“GRIT”の確立
――今後の採用活動において、GRITという指標をどのように活用していきたいとお考えでしょうか?
中根氏:今回の採用を通じて、当社が求めているのはまさにGRITを持つ人材だと確信しました。今後は採用の要件として、このやり抜く力を活用していきたいと考えています。建設業は、去年の自分よりも今年の自分、と日々積み重ねることで確実に成長し、給料も上がっていく仕事です。一発逆転を狙うのではなく、毎日の努力を積み上げられる人材を、これからも迎え入れていきたいです。
5.今後の展望
知立市トップから西三河エリアの拡大へ。本気の指導が強い組織を作る
――最後に、今後の事業展望と、それに向けた組織づくりについて教えていただけますでしょうか?
中根氏:現在は、地元である知立市では同業他社の中でトップのシェアをいただいています。今後は遠くのエリアへ手を広げるよりも、近いエリアをさらに深く掘り下げ、西三河エリア全体でシェアを拡大していくことが目標です。西三河にはトヨタ系の企業様など仕事がたくさんありますし、近隣の市町にはまだまだ大きな会社がいっぱいありますから、そういった会社としっかり肩を並べられるように成長していきたいですね。
この目標を達成するためには、組織全体を見た「良い仕組みづくり」が不可欠だと考えています。個別で対応していく育成にはいつか限界が訪れますから、最近では育成だけをテーマにした「育成会議」を社内で初めて実施しました。お互いの状況を共有しながら、助け合い、そして補い合える組織をつくっていく。そんな環境で共に成長し、今回採用したようなGRIT(やり抜く力)を持つ人材がしっかりと活躍できる、一生懸命やる人が報われる誠実な組織をこれからも作っていきたいです。

編集後記
一生懸命な人が、必ず報われる会社
今回の取材で最も印象に残ったのは、中根代表が語られた「アットホームを目指しているわけではない」という言葉でした。
ともすれば「人間関係が良い会社」と聞くと、馴れ合いや甘さを連想する方もいるかもしれません。しかし中一建設工業様の温かさは、それとは全く別物です。代表は仕事に対する厳しさを率直に語る一方で、社員の育成については「自分の息子や娘だったらどう育てるか」という深い責任感を持って向き合われています。一人前のプロとして稼げるようになるまで、決して見捨てずに伴走する。その誠実な関係性の先に、結果として「本当の意味でのアットホーム」が育まれているのだと感じました。
この姿勢は、私たちMaenomeryが日々の採用活動でやり取りをする中でも一貫しています。人事担当や役員の方々は、学生一人ひとりの可能性を真っ向から信じて向き合ってくださり、日程調整のスピード感や丁寧なフィードバックの共有からも、「人を大切にする」という代表の想いが現場まで浸透していることが伝わってきます。採用活動の細部にこそ、その会社の本質が表れる――私たちはそう考えていますが、中一建設工業様はその好例です。
求職者の皆様にお伝えしたいのは、ここが「一生懸命やる人が、必ず報われる場所」だということ。日々の泥臭い積み重ねが、確実に昨日の自分を超える成長に繋がり、それが給与や待遇という形で右肩上がりに還元されていきます。「電車に乗ってもかっこよく見える」オーダーメイド作業着の導入や、文系・未経験からでも着実にステップアップできる育成環境など、建設業の古いイメージを鮮やかに塗り替える取り組みも、同社の誠実さを象徴しています。

