【18名採用】最高峰のおもてなしに必要なのは運転技術だけではない。東京エムケイが描く人材戦略の全貌。
プロフィール
八木健太(Yagi Kenta)
東京エムケイ株式会社代表取締役社長
小松多恵子(Komatsu Taeko)
東京エムケイ株式会社管理部人事課係長
Web媒体では見えない内側の要素をどう見抜くか。東京エムケイが見出したMaenomeryという選択肢
世界中のVIPや国賓をもてなす“世界最高峰のおもてなしサービス”を掲げる東京エムケイ株式会社。同社が採用において最も重視していたのは、現時点でのスキルではありません。
語学力や運転技術が未経験であっても、学び続ける姿勢とプロとしてやり抜く覚悟を持つ人材を「いかに見極めるか」でした。しかし、従来の採用チャネルだけでは、求める人材像と出会いにくいという課題がありました。
Maenomeryの導入により、Web媒体だけでは見抜けなかった「やり抜く力(GRIT)」を持つ人材の採用に成功した背景を、代表取締役社長の八木氏と管理部人事課係長の小松氏にお伺いしました。

1.採用課題:「運転ができる」と「プロとしてやり抜く」の違いを見極める
——Maenomery導入前、どのような採用課題を抱えていたのでしょうか。
小松氏:一番の課題は、Web媒体では、弊社が最も必要とするプロとしての適性を見極めきれなかったことです。Web媒体から集まる大きな母集団は、履歴書に「運転免許あり」と書かれていても、その人が本当に「運転が好きか」「厳しい訓練をやり抜けるか」までは分かりません。Web上の情報や書類選考だけでは、私たちが求める「プロとしての真の適性」を判断することに、限界を感じていました。
八木氏:エムケイのドライバーとして一人前になるには、実は厳しい「反復練習」が必要です。最高品質の接客マナー、安全確実な運転技術、さらに語学の習得は、一日で身につくものではなく、何度も何度も繰り返す訓練の先にしかありません。
しかし、従来のWeb媒体では、表面的な志望動機やスペックは確認できても、「プロになるための準備を、愚直に続けられるか」という根気(Tenacity)までは見抜けません。だからこそ、採用の入り口の段階で本質的な資質を見極め、入社後に生じるミスマッチを少しでも減らしたいという強い思いがありました。

2.導入背景:「成果は準備で決まる」経験を評価
——数あるエージェントの中で、なぜMaenomeryを選ばれたのですか?
八木氏:私たちが評価したのは、Maenomeryさんが紹介する候補者の多くが、スポーツ経験などを通じて「成果は準備で決まる」という原則を理解している点です。MKには、プロとして到達すべき明確な基準と、そこへ至るためのプログラムが存在します。しかし、そこには華やかさだけではなく、地道な反復練習が不可欠です。Maenomeryさんの候補者は、これまでの経験を通じて、「一瞬の成果のために、膨大な時間の準備(長期目標に対してやり抜くこと)が必要である」という事実を知っています。この「地道な過程」を肯定できる精神性こそが、私たちが求めていた要素であり、MKの教育を単なる「厳しさ」ではなく「成長への投資」と捉えられる素地だと感じました。
長期目標に対して自らやり抜く人材とは?:https://www.maenomery.jp/article/5

3.成果:18名の採用とWeb媒体に頼らないチャネルの確立
——導入後、どのような成果が得られましたか?
小松氏:まず定量的な成果として、弊社の求める要件とマッチする人材のご紹介により、24卒・25卒、そして中途を含めて計18名を採用することができました。
当時は、従来のWeb媒体を中心とした「待ちの姿勢」から脱却し、SNS活用などでチャネルを広げようと模索していた時期でした。そのタイミングで、Maenomeryさんが「人材紹介」という能動的なルートを最初に確立してくださったのです。安定した採用の柱が一本できたことは、今後の事業計画を推進する上で、非常に大きな成果だと捉えています。

4.戦略:GRIT人材を口説く、あえて“通過点”になる逆転の採用術
———これだけのGRIT人材を採用できた要因は何だったのでしょうか?
小松氏:人事としては、あえて「終身雇用を求めない」スタンスを明確に打ち出しました。GRIT人材は、自身の将来に対して明確な目標があります。だからこそ、囲い込みをせず、「エムケイをキャリアの通過点にしていい」「夢のために会社を使い倒してほしい」と、包み隠さず伝えています。
八木氏:私は、社員が将来的に別の道へ進むことを、決してネガティブには捉えていません。むしろ、将来への野心や明確なビジョンを持つ人材の方が、結果として高いパフォーマンスを発揮してくれます。彼らが求めているのは、変化の激しい時代を生き抜くための、どの環境でも通用する「実力」です。我々がその成長の機会を提供できれば、彼らは在籍期間中、高い目的意識を持って業務に貢献してくれます。経営的な視点で見ても、人材を囲い込むことより、そのような相互にメリットのある関係性を築くことの方が、組織の活性化において重要だと考えています。

5.今後の展望:"元エムケイ"が社会のブランドになる未来へ
——最後に、今後の採用方針と企業の展望をお聞かせください。
八木氏:今後は、"元エムケイ"という経歴そのものが社会的なステータスになるようなブランド構築を目指します。質の高い教育を受けた卒業生たちが社会の様々な分野で活躍することが、巡り巡って東京エムケイの価値を高めることになると信じているからです。したがって規模の拡大よりも質を重視する姿勢は崩しません。高齢化が進むタクシー業界において、若い力を取り入れ、徹底した研修プログラムによって質を高めていく必要があります。"エムケイ出身なら安心だ、元エムケイだから仕事ができる"と社会から広く評価される未来を作りたいと考えています。
