「承諾後辞退ゼロ、選考移行率50%」学生フォロー不足を解決したGRIT就活の裏側とは
プロフィール
株式会社コプロ・ホールディングス
課長 篠崎知農 様
株式会社コプロ・ホールディングスは、建設・プラント・半導体・IT分野に特化して技術者の派遣・紹介を展開する人材サービス企業で、「人づくり」を軸に2006年創業以来急成長し、プライム市場へも上場しています。

1. イベント参加後の取りこぼしを改善
――Maenomeryのサービス導入前は、どのような採用課題を抱えていましたか?――
エントリーから自社説明会への参加移行率が約20%と非常に低いことでした。
弊社は有難いことに年間でそれなりのエントリー数は獲得できています。しかしながら、エントリー後のアクションを積極的に取れておらず取りこぼしまう状態でした。
――なぜそのような状態が発生していたのでしょうか?――
結論から申し上げますと「人員不足による、フォロー体制の欠落」が原因でした。
具体的には、面接や研修など他の業務を実施しながらでもあったので、なかなかエントリーに対して工数を避けられないという状態です。
そのため説明会の案内を送るだけで、個別のリマインドを行えない。
たとえば学生に対して「面接日程の調整はいかがですか?」と一度ご連絡し、回答がないと追いかけ連絡をせずに終わってしまう。また、エントリー後すぐに学生が不安や疑問を感じて離脱しても、こちらから能動的に拾いにいけないなど、工数面で大きな課題がありました。
当時はそれでも可能な限り全力を尽くしていたのですが、今振り返ると「アクションできていない」のではなく「アクションする余力がなかった」んですよね。
2. 長期目標をやり抜ける力=“GRIT”を保有する人材を採用したかった
――採用においてどのような人材を採用する方針でしたか?――
「目標に向かって努力し続ける力」や「チームでの役割を意識して動ける力」がある人材を採用したいと考えていました。なぜなら当社の業務上、“自ら考えて動く力”や“周囲と連携する力”が必要だからです。
当初は「高学歴層=地頭が良い=活躍しやすい」という仮説のもと採用を進めていましたが、入社後の定着や活躍という意味で必ずしも成果に結びつきませんでした。
また高学歴の学生は競合となる企業も多く、選考途中で他社に流れてしまうことも少なくありません。仮に入社に至った場合でも、ベンチャー風土があり、現場メンバーとの仕事の進め方などに、価値観の違いが生まれミスマッチが起こってしまうこともありました。
こうした経験から、学歴や頭の良さといった表面的なスペックだけでなく、「カルチャーとの相性」や「現場でのマインドセットの一致」といった、“マッチ度”の重要性に気づき始めたタイミングでもありました。
そんな中、Maenomeryさんのイベントを知ったのですが「やり抜く力をもつ“GRIT人材”に特化した採用支援」という点が非常にユニークで、まさに今の採用課題に対して新しい打ち手になるのではと感じました。
様々な学生がいるのですが、担当カウンセラーが必ず面談をしている。尚且つ体育会出身の学生が多く、「目標に向かって努力し続ける力」や「チームでの役割を意識して動ける力」を保有している人材が多いと伺いました。
当社が求める“自ら考えて動く力”や“周囲と連携する力”と親和性が高いのでは?という仮説が芽生えました。実際、それまで体育会系学生との接点は少なく、応募はあっても内定に至るケースは非常に少なかったため、「新しいチャレンジ」という意味でも非常に興味を持ったのを覚えています。
3. 選考移行率”30%→50%へ
――Maenomeryのサービスは、実際にどのようにご活用いただいていますか?――
GRIT就活イベントでの出展を中心に活用しています。他社との大きな違いは採用イベントから選考に進む学生の割合が非常に高いことです。他社では平均30%程度ですが、Maenomeryさんのイベントでは50%近くまで増加します。非常に大きな成果だと感じており、大変驚いております。
――コプロさんのアトラクト力の強さが大きな要因だと感じておりますが、弊社が貢献できている部分はどのような所でしょうか?――
“選考移行率の高さ”を支えているのは、イベント当日だけでなく、イベント開催前後を通じた一貫したフォロー体制だと感じます。
出展前には、参加予定の他社の情報や学生の傾向をもとに、「どう打ち出せば他社と差別化できるか」などを一緒にすり合わせていただけます。また、説明会への導線を意識した事前準備も一緒に行えるため、学生の来訪率・選考移行率を高める工夫をプロ視点で伴走してくれます。
当日も、ただイベントに参加して終わりではなく、学生の動向や興味関心を細かく見なが「この学生は温度感高そう」「コプロさんと相性が良さそう」といった情報をリアルタイムで共有いただけます。
場合によっては、企業担当でない学生にも営業担当から声をかけて連絡先の交換を代行してくださるなど、チャンスを逃さないサポートがあります。
遅れて来場した学生にも個別でフォローしてくださる姿勢も印象的です。
イベント後も、弊社では企業専属のリクルーターが学生様との面談や日程調整を行っていますが、どうしても連絡が途絶えてしまうケースも発生します。そうした際には、Maenomeryさんに相談すると、すぐに法人担当と学生担当が連携し、迅速に学生との連携をとってくださいます。対応のスピード感と学生との連携は他エージェントと比較しても圧倒的で、大きな信頼を寄せています。
また、学生一人ひとりに学生担当がつき、志向性や希望を細かく把握されている点も、選考の質の高さに繋がっていると感じます。企業から見て「ぜひ会いたい」と思う学生が、初期段階では「進みたくない」と回答していても、CBの方がしっかりと魅力づけを行い、最終的に選考につなげてくださるケースもあります。こうした、個々の学生に合わせたきめ細かなサポート体制は、他社にはない大きな強みだと実感しています。

4. 内定辞退ゼロを実現できた、面接フェーズでのフォロー体制
――面接に移行後ではどのような変化がありましたか?
実は、貴社経由で採用した学生の承諾辞退がゼロなんです。
これは他の媒体ではなかなか見られない、非常に珍しい結果だと感じています。
その背景には、キャリアバディ(キャリアカウンセラー)の存在が大きいのかもしれません。
採用後も月1回以上の面談や電話を継続してくれたり、少し不安を感じている学生にはさらに頻繁なフォローが入るだけでなくとにかく密に細かくご共有いただいたり、非常に手厚い対応をされています。
弊社でも学生一人ひとりに対して専任のカウンセラーがつく体制をとっていますが、選考の過程においては、貴社のキャリアバディの方と密に連携しながらアトラクトを進めさせていただきました。候補者の所感や近況をタイムリーに共有いただけたことで、弊社としてもスピーディーかつ的確なフォローが可能となり、非常にありがたく感じております。
中には、学生が所属する競技の応援にまで足を運んでくださるケースもあり、その姿勢には驚きとともに深い感謝の気持ちを抱いています。学生の自己実現を本気で応援している様子が伝わってきます。

5. 今後の展望
――最後に、貴社の今後の展望について教えてください!
当社では、今後さらに事業を拡大していくにあたり、中期経営計画として売上470億円の達成を目標に掲げています。これは、これまでの計画を大きく見直し、成長スピードをさらに加速させた内容になっています。
また、現在業界2位の建設領域においては、営業本部を東京に移転し、業界1位を目指す体制づくりも進めています。
こうした事業成長を支える上で、採用の強化も欠かせません。今期は約230名の採用を行いましたが、来期はさらに規模を拡大し、300名の採用を予定しています。数を追うだけではなく、「選ぶ企業」ではなく「選ばれる企業」へと進化していくことを目指し、社内制度や育成体制のさらなる強化にも取り組んでいきます。
こうした事業成長を支える上で、採用の強化も欠かせません。今期は約230名の採用を行いましたが、来期はさらに規模を拡大し、300名の採用を予定しています。数を追うだけではなく、「選ぶ企業」ではなく「選ばれる企業」へと進化していくことを目指し、社内制度や育成体制のさらなる強化にも取り組んでいきます!