成果を再現し続ける人材を、どう採用し、どう育てるか。自律型組織への変革の軌跡をパートナーズCHROが語る
会社情報
社名:株式会社パートナーズ(PARTNERSCO.,LTD.)
https://www.partners-re.co.jp/
創業:2011年9月
事業内容:資産運用総合アドバイジングカンパニー。投資用不動産の売買・仲介・賃貸管理・リノベーション・クラウドファンディング、保険コンサルティング、資産運用コンサルティングなどを手がける。
インタビュイー
清家良太|株式会社パートナーズ執行役員CHRO
はじめに
当社の理念やカルチャーを深く理解した上で、「この人は絶対にパートナーズに100%合います」と、強い確信を持って紹介してくれる
投資用不動産の売買から資産運用コンサルティングまで、お客様の人生を支える資産運用総合アドバイジングカンパニーとして事業を展開する株式会社パートナーズ。
同社は次なる飛躍に向けた採用戦略において、Maenomeryを通じて「GRIT(やり抜く力)」を持つ人材を継続的に採用しています。これまでに累計10名以上が入社し、そのうち3名がすでにマネージャーへと昇格するなど、中核人材として確かな成果を生み出しています。
この採用成功の裏には、同社が推進する組織マネジメントの大きな転換がありました。かつての「確立されたビジネスモデルを的確に実行する組織」から「一人ひとりが自ら考え、行動する自律型の組織」への進化です。現場のマネージャー育成においても、メンバーに対する愛情や熱い想いに「ロジック」を掛け合わせることで、より深く人を引き上げる体制を整えてきました。
お客様の人生に本気で向き合い、テクノロジーが進む時代においても選ばれ続ける企業になるために、人事や組織はどうあるべきか。本記事では、執行役員CHROの清家氏に、自律型組織への変革の軌跡と、それを支えるGRIT人材の価値について伺います。

1.組織課題
「とりあえず伸ばす」フェーズから、人材戦略を言語化するフェーズへ
――清家さんがパートナーズの組織づくりに本格的に関わり始めた当初、組織にはどのような課題がありましたか。
清家氏:当時の課題を一言で言えば、上意下達のカルチャーでした。ビジネスモデルが明確に固まっている中では、その仕組みをまっすぐ徹底すれば、業績は正比例で伸びていきます。実際、この徹底した実行力こそが、パートナーズが急成長してこられた強さの源泉でもありました。ただ、その裏側で、上長とメンバーの間にそこまで会話が生まれていない状態でもあったんです。
基本的には指示が下りて、正しい情報が上に上がっていく。それはそれで強い状態ではあるのですが、ではこの先、どうやって新しい価値やイノベーションを生み出していくのか。組織が次のステージを目指すうえで、ここが大きな伸びしろだと感じていました。
――その課題に対して、どのような組織を目指そうとされたのでしょうか。
清家氏:目指したのは指示を待って動くのではなく、「一人ひとりが自分で考え、動ける組織」です。現場から自然に会話やアイデアが生まれ、それが組織を前に進めていく。そういう状態をつくりたかった。まだ道半ばではありますが、以前と比べれば、着実に「言いやすい組織」へと変わってきている実感があります。そして、この「自分で考えて動く」という方向性は、このあとお話しする求める人材像や、新たに掲げたミッション・ビジョンにも、まっすぐつながっていくものなんです。

2.採用課題
気合で20名から、事業計画に接続した採用へ
――採用面では、どのような状態からのスタートだったのでしょうか。
清家氏:事業計画自体は存在していたのですが、かなりファジーなものでした。計画に紐づけて「これくらいの人数を採用するべきだ」という設計があったわけではなく、「とりあえず気合で20名」といった具合だったんです。そこから、何名採用すればどれくらいで回収できて、だから何名採るべきなのか──という形で、採用を事業計画に接続して言語化していきました。
――これまでの「勝ちパターン」を変えていくことに、現場の抵抗はありませんでしたか。
清家氏:そこがパートナーズの素晴らしさだと感じた部分で、新しいことに対して、役員レイヤーがきちんと受け止めてくれたんです。面接ひとつとっても、フィードバックをちゃんと聞いてくれる。やりづらさは全くありませんでした。これは、私たちが大切にしている「素直さ」や「敬意と感謝」といった価値観が、組織に根づいているからだと思います。

3.求める人材像の転換
“ソルジャー型人材”から、地頭とやり抜く力を兼ね備えた層へ
――採用を言語化していく中で、「求める人材像」そのものにも変化があったのでしょうか。
清家氏:ありました。以前は、いわゆる「ソルジャー型」──とにかく動ける、馬力で押し切れる人材を中心に採用してきました。ビジネスモデルが固まっている局面では、それが最も効く勝ちパターンだったからです。ただ、組織が次のステージへ進むにつれて、その基準だけでは届かない領域が出てきました。
――具体的には、どのような力が必要になったのでしょうか。
清家氏:地頭の良さと、やり抜く力(GRIT)の両方です。馬力だけで乗り切るのではなく、「なぜうまくいったのか」「自分の強みは何か」を自分の言葉で説明でき、再現できる。そういう思考を伴った実行力が求められるようになりました。お客様の人生に関わる仕事だからこそ、勢いだけでなく、考え抜いて成果を出し続けられる人材が必要なんです。だからこそ、求める人材の基準そのものを、一段引き上げる必要がありました。

4.Maenomery経由人材の活躍
「人としての土台」「知的GRIT」「成果の再現性」を兼ね備えた人材
――その「地頭とやり抜く力を兼ね備えた人材」を採用する上で、Maenomeryの紹介はどのような役割を果たしていますか。
清家氏:パートナーズには、Maenomery経由で入社したメンバーが累計で10名以上在籍しています。そのうち3名は、すでにマネージャー以上として組織を牽引する立場になっています。一人だけが突出しているのではなく、複数のメンバーが着実に上のレイヤーへ上がってきている。これが、Maenomeryさんの紹介を信頼している何よりの理由です。
――Maenomery経由の人材に共通して感じる強みは何でしょうか。
清家氏:大きく3つあります。
1つは人としての土台の強さ。前提として人としてちゃんとしているメンバーが非常に多い。ルールを徹底でき、周囲への敬意を持てる。社会人としての基礎的な人間力が高いんです。
2つ目は知的GRIT(やり抜く力)。単なるスポーツ系の馬力だけではありません。過去の成功体験に対して「なぜそこまで到達できたのか」「どういう強みがあったのか」を深く考え、言語化・構造化できる。気合いで乗り切るのではなく、思考を伴ってやり抜く力を持っています。
3つ目は成果の再現性。実際に当社で活躍しているメンバーを見ても、「アベレージが高く、絶対に未達しない」という再現性を持っています。
――特に印象的なメンバーはいらっしゃいますか。
清家氏:Maenomery経由で入社し、現在は大阪支社の支社長を務めているメンバーがいます。「人との向き合い方」でも「営業の数字」でも、社内トップクラスの成果を残してくれました。また、セールスのマネージャーを務めているメンバーもいます。2人に共通しているのは、入社時から本質的な部分が変わっていないこと。
昔からずっと“着実に強い”んです。物事への真摯な向き合い方はそのままに、順当に役職を上げ、そのフェーズごとの壁や課題をしっかりクリアして成長を続けている。何か劇的な出来事で急に人が変わったのではなく、入社当初から持っていた強みや姿勢をブレずに継続できていること。それ自体が、彼らの最大の凄みだと感じています。

5.マネジメント研修・育成
“想い”にロジックが伴うようになった
――活躍する人材を、さらに引き上げていくための育成についても伺えますか。
清家氏:マネジメント研修は、昨年に1周目のサイクルを完走し、今は「マネジメントの型が社内に浸透してきたフェーズ」にあります。一般的な研修をそのままなぞるのではなく、「パートナーズならではの組織カルチャーや特性」と結びつけながら、現場により深く浸透する形へと、内容を大きくブラッシュアップしてきました。
ただ、事業も組織も拡大し続けているので、新しいマネージャーは次々と誕生します。研修は「1回作って終わり」ではありません。これから上がってくるメンバーのマネジメント能力をしっかり担保し、組織全体の底上げを図るために、いまも継続して要件や研修内容をアップデートしています。
――研修を回してみて、手応えを感じている点は。
清家氏:一番の変化は、マネージャー層の「メンバー(人)に深く向き合う姿勢」が一段と強くなった点です。パートナーズには元々、部下に対して「愛情深く向き合いたい」という熱い想いを持つメンバーが多くいます。
研修を経たことで、その純粋な気持ちに「ロジック」や「マネジメントのノウハウ」が伴うようになった。想いだけでなく、相手を引き上げるための具体的な手法を身につけたからこそ、より強く、的確にメンバーと向き合えるようになったのだと思います。
6.これから目指す組織理念
スローガンから「日々の判断軸」へ
――2025年、新たなミッション・ビジョンを掲げられました。
清家氏:はい。新しいミッションは「いい生き方のパートナーとして、人と社会の未来を拓く」、ビジョンは「日本に誇れる企業を創る」です。
――今回の刷新で、一番変えたかったことは何でしたか。
清家氏:一番の変化点は、理念を「感覚的に大切だと思うスローガン」から、「日々の仕事で迷ったときに立ち返る、明確な判断基準(軸)」へと昇華させたことです。これまでは、大切にしたい想いがありながらも、成果へのプレッシャーの中で葛藤する場面や、理念が判断の根拠として十分に機能しきれない部分もありました。
しかし、組織が拡大し、メンバー一人ひとりの選択がお客様の人生や会社への信頼に直結する今のフェーズでは、「決められた方針に従う」のではなく、「一人ひとりが理念に照らして自分で考え、判断できる」状態が不可欠です。今回の刷新は、現場の判断と会社が目指す方向をもう一度強く結びつけ、一体感を持った組織へ進化するためのものです。
――清家さんご自身が、これから一番押していきたい点は。
清家氏:ミッションやビジョンの答えは、会社や誰かが決めるものではなく、一人ひとりの毎日の仕事の中にあるということです。「パートナーズはどんな会社か」は、今日のお客様への提案、日々の対応、仲間との関わり方といった、行動の積み重ねでしか証明できません。
だからこそ、この言葉をただの理想で終わらせず、それぞれの現場で誇りを持って業務と結びつけていく。それが、最高の人生と会社の未来を一緒につくっていくことにつながると考えています。
――最後に、テクノロジーが進む時代に、人材に求められる力とは何でしょうか。
清家氏:最後の意思決定を支える部分、つまり「買う・売るという決断の、最後に背中を押す」ところです。極論を言えば、不動産はどこからでも売り買いができます。その中でお客様が私たちを選んでくださる理由は、最終的には「担当者個人の力」が大きいと私は考えています。そのために必要なのは、お客様のことをお客様以上に考えること。
そして、不動産にとどまらない資産形成全般の幅広い知見です。そのうえで、最後はスタンス。お客様の人生に本気で向き合う姿勢こそが、信頼を生み、決断を後押しする。地頭とやり抜く力を兼ね備えた人材と共に、私たちは次の成長を描いていきます。
編集後記
清家氏:Maenomeryさんに対して何より感じているのは、担当者の方々が「学生や企業に、とにかく本気で向き合ってくれる」ことです。エージェントの中には、条件面だけでマッチングを図るところもあります。しかしMaenomeryさんは、当社の理念やカルチャーを深く理解した上で、「この人は絶対にパートナーズに100%合います」と強い確信(ベット)を持って紹介してくれる。
だからこそ、こちらも率直に企業情報を共有でき、連携が取りやすく、入社後のミスマッチも起きにくいんです。また、開催されるマッチングイベントのクオリティが非常に高い点も魅力です。理念ドリブンで熱量を持った組織同士だからこそ共鳴し合い、当社に本当に必要な、素晴らしい人材との出会いを生み出してくれている。心から感謝しています。「やり抜く力を持った学生に、最初に相談したいエージェントは」と問われれば、間違いなくMaenomeryさんだと答えます。
