【27卒3名採用】認知があるからこそ起きるミスマッチ。TANPACが実践した「筋肉食堂」のイメージを"採用"に変えるイベント戦略とは。
会社情報
社名:TANPAC株式会社
URL:https://tanpac.co.jp/
社員数:正社員45名(アルバイト含め約150名)
創業:2015年6月
事業内容:「筋肉食堂」ブランド(レストラン・EC・Office・アスリート支援)の運営・展開
インタビュイー
経営管理本部 人事チーム|中上 歩 氏
経営管理本部 人事チーム|長塚 翠 氏
筋肉食堂というブランドの先にある、会社の魅力をもっと伝えたかった
「『筋肉食堂だから、筋トレが好きな人が集まるんだろう』。ブランド名がひとり歩きして、私たちが本当に届けたい会社の姿が、求職者の方に伝わりきっていませんでした」
こう振り返るのは、TANPAC株式会社で人事を担う中上歩氏です。同社は「筋肉食堂」ブランドのもと、レストラン・冷凍宅配EC・法人向け福利厚生「筋肉食堂Office」・アスリート支援と、多角的に事業を展開する成長企業。しかし、その認知度と「外食企業」という強いイメージが、"新しい食のインフラを創る会社"という実像を覆い隠していました。
「応募は来る。けれど、関心の入り口が私たちの理念と噛み合わない」——そんな状態を越える鍵になったのが、Maenomeryによる"人の手で繋ぐ"母集団形成でした。1回のイベントで有効応募が約10名まで安定し、母集団形成の計画そのものが立てやすくなっただけでなく、選考の途中離脱が他社比で少ないという質の変化も生まれました。結果として、27卒はTANPAC全体で目標6名を超える8名の内定承諾(着地10名前後見込み)を実現。そしてMaenomery経由は27卒で3名(人材紹介2名・イベント経由1名)が内定承諾を決めています。
今回は、その背景にあった採用課題と、成果が生まれた要因について、中上氏と、長塚氏に伺いました。

1.組織・採用課題
認知の壁と、「外食企業」という誤解
――まず、Maenomery導入前にどのような採用課題があったのでしょうか?
中上氏:大きく2つありました。ひとつは、そもそもの認知が少なかったこと。もうひとつは、「筋肉食堂=外食企業」というイメージが強すぎたことです。
私たちは冷凍宅配のEC「筋肉食堂DELI」、法人向けの「筋肉食堂Office」、アスリートへの食事提供など、レストランの枠を超えた事業を展開しています。目指しているのは、強く元気な体を求める人が、いつでもどこでもアクセスできる"新しい食のインフラ"を創ること。ですが、そうした多角的な事業や展望が、求職者の方に十分に伝わっていませんでした。
――採用にはどのような予算・手法で臨まれていたのですか?
中上氏:新卒採用を本格的に始めたのが24卒からで、当時(2023年)は大幅な予算をかけることが難しい状況にありました。大手のナビサイトには掲載せず、「いい人材を一本釣りしよう」というのが社長からの方針だったんです。ですから、課題に対してほぼ有効な打ち手を持てていなかった、というのが正直なところでした。

2.採用課題
ブランド名がもたらした、関心軸のミスマッチ
――認知やイメージの課題は、具体的にどのような形で採用に影響していましたか?
中上氏:「筋肉食堂」という名前は、筋トレ界隈では広く知っていただいています。一方で、その名前だけがひとり歩きしてしまうことがありました。
結果として、"筋トレが好きだから応募する"という、関心の入り口が私たちの理念とずれた応募が集まりやすかったんです。
私たちが大切にしているのは、お客様のため・世の中のため・チームのために動く姿勢や、事業を成長させるビジネスの視点です。「スポーツをやり切ってきた」経験と、「筋トレが好き」という関心は、似ているようで別物でした。前者は、目標に向けて周囲と協働し、試行錯誤をやり抜いてきた経験だからです。
ここが噛み合わないと、入社後にお互いの描いていたものとのギャップが生まれてしまう。採用目標に届かないことに加えて、このミスマッチをどう防ぐかが、私たちの本質的な課題でした。

3.Maenomery導入の背景
「困る前」に、課題を言い当ててくれた
――数あるサービスの中で、Maenomeryを選ばれた決め手は何だったのでしょうか?
中上氏:きっかけは、弊社社長とMaenomeryの星野様とのつながりでした。他社サービスとも比較検討したうえでの判断です。
決め手は、こちらが困っていると気づく前から、課題を先回りして提案してくれたことです。「御社が抱えているのは、こういう課題ではないですか」と、私たち自身がまだ言語化できていなかった論点を言い当ててくれた。課題に気づく前から伴走してくれる姿勢に、信頼を置くことができました。
――実際に活用が始まってから、印象的だったことはありますか?
中上氏:担当者の方と学生さんとのつながりが、とても深いという印象があります。イベントの場でも「TANPACさんにはこういう方がマッチするのでは」と的確に橋渡しをしてくださって、私たちのスタンスをきちんと学生さんに伝えてくれる。だからこそ、選考の途中離脱が他社さんに比べて少なく、離脱があったとしても納得感のあるものなんです。人の手で丁寧に繋いでくれていることが、成果にそのまま表れていると感じます。

4.定量的成果
母集団形成の「計画が立つ」状態へ
――具体的な成果を教えてください。
中上氏:まず、1回のイベントで有効応募を約10名獲得できるようになりました。成果が安定したことで、母集団形成の計画そのものが立てやすくなったのが非常に大きいです。
――27卒の採用状況はいかがですか?
中上氏:当初は6名前後を想定していましたが、たくさんのご支援をいただき、現在8名が内定を承諾しています。このまま進むと着地は10名前後になりそうです。そのうちMaenomery経由での27卒は3名(人材紹介2名・イベント経由1名)が決まっています。
24卒から6名・6名・5名と積み上げてきて、27卒でこの数字に届いたのは、「投資すべき採用手法だ」と社内でも手応えを掴めた証拠だと思っています。

5.定性的成果
入社1年目から主体的に挑戦し、次のステージへ
――入社された方の活躍について教えてください。
中上氏:Maenomery経由で入社した25卒のIさんの話をさせてください。
彼との出会いは、あるイベントの片付けをしていたときでした。Maenomeryのご担当者が「この子、間に合わなかったんですが、3分だけでも」と連れてきてくださって。片付けをしながら、社長と一対一で話したのがスタートだったんです。今でもよく覚えています。
入社後は「筋肉食堂Office」のカスタマーサクセスとして、お客様の課題解決を支えてくれました。1年目から自ら手を挙げてプロジェクトに参加するなど、主体的に挑戦する当社のカルチャーを体現してくれて。
明るく親しみやすい人柄で、周囲にも良い影響を与えています。今では学生との面談やイベントで、自身の経験を後輩に伝える役割も担ってくれています。
――第一印象と、入社後のギャップはありましたか?
中上氏:第一印象は、素直さ、明るさ、そして"戦う目"でした。入社後もその印象は変わっていません。うまくいかないことにも前向きに向き合い、挑戦し続けてくれています。面接時と大きなギャップはなく、期待に応えてくれているんです。
このたび、成果と適性を見てマーケティングチームへの異動も決まりました。発想力や独創性という強みを、次の場所でさらに活かしてほしいと思っています。
――長塚さんは、面接で見ているポイントはありますか?
長塚氏:明るさを一番見ています。笑顔や最初の挨拶といった、文化に合うかどうかを1次面接では大切にしています。第一印象が良いと、「この方は合いそうだな」と感じることが多いですね。

6.求める人物像
バリューと、GRIT(やり抜く力)が重なる場所
――採用で最も大切にしている価値観を教えてください。
中上氏:私たちのバリュー、「PFC」です。
Professional:自分が筋肉食堂を創り成長させるという、強烈な当事者意識
For You:お客様のため、世の中のため、チームのためという利他の心
Challenge:自分と社会の目的達成のため、チャレンジし続ける挑戦心
このバリューは、社長とマネージャー7名で半年かけて議論し、1年半前に固めたものです。
――このPFCは、Maenomeryが大切にするGRIT(やり抜く力)とも重なりそうです。
中上氏:まさにそうなんです。当社は成長フェーズにあり、高い目標に挑戦し続けています。成果がすぐに出なくても、目標に向けて試行錯誤しながらやり抜く力は本当に重要で。実際に活躍している社員も、人生の中で何かを本気でやり切った経験を持つ人が多い。GRITは、当社の理念やフェーズにぴったり合う考え方だと感じています。
「スポーツをやり切ってきた」という経験を、社会人としてもそのまま活かせる場がある。この点は、体育会やアスリートに限らず、何かに本気で打ち込んできた学生さんに、強くお伝えしたいと思っています。

7.今後の展望
10倍成長の「中心人物」を、今の新卒に
――今後の事業目標を教えてください。
中上氏:今後は、事業規模を現在の10倍以上に成長させることを目指しています。外食したいときはレストランへ、自宅では冷凍宅配、職場では「筋肉食堂Office」、学校では学食や寮食で——強く元気な体を求める人に、いつでもどこでもサービスを届けられる世界を創りたい。将来的には高齢者向けやジュニアアスリート向けなど、シーンをどんどん増やしていきたいと考えています。
――その成長を、どんな人に担ってほしいですか?
中上氏:この10倍成長の中心となるリーダーやマネージャーを、今の新卒の方々に担っていただきたいと本気で思っています。まだ「新卒がこのポジションに」という完成した事例は多くありませんが、24卒からスタートして、少しずつ生まれ始めています。25卒でマーケティングの責任者を務める者、アスリートサポート事業の現場責任者、接客サービス開発の責任者、——重要なポジションにつけるチャンスが、確かにあります。
そのチャンスを掴みにいきたい、一緒に会社を創っていきたいという方に、ぜひ来ていただきたいです。